Notionから公式でカスタムドメインを設定するアドオンが提供開始となっています。設定は簡単なのですが、つまづいたことがあったので備忘録として残しておきます。

NotionとRoute53で設定

Notionには、作成したページをWebサイト上で公開する機能があります。

基本的には「◯◯.notion.site」というNotionのドメインに自分で設定したサブドメインを使って公開しますが、これを自分が取得した独自ドメインに変更することもできます。

ドメインの取得方法には、Notion自体で取得する方法と、お名前.comなどの他社で取得する方法の2つがあります。前者の方が設定は簡単ですが、コストや既存ドメインの活用を考慮して、後者を選ぶ人の方が多いかもしれません。

以前は、Notionにカスタムドメインを設定するには非公式の無料での方法が主流でした。私もそれでいくつかのページにカスタムドメインを割り当てていましたが、ある日突然アクセスできなくなったのです。調べてみると、Notionが公式で提供を始めたことがわかり、有料のアドオンを契約し、設定し直すことにしました。

※提供されたのは2024年6月末。以下リンク参照

Notionがウェブサイトに 「Notionサイト」カスタムドメインなど強化

やり方自体は以下のNotion公式のヘルプページを見ればあっという間にできてしまいます。

カスタムドメインをNotionサイトに接続 – Notion (ノーション)ヘルプセンター

私は会社を始める前から多数のドメインを取得するほどのドメイン愛好家です。ドメインを販売・管理する会社(レジストラ、リセラー、プロバイダーなど)も、様々な理由で複数使い分けています。今回、このページに紐づけているドメイン「jibun.media」は、最安値だったためAmazonのRoute53を選びました。

Route53は、AWSサービスの1つということもあり、慣れない人には少し敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、多機能なので詳しい人には魅力的です。ドメイン取得以外の機能もありますが、ここでは割愛します。前提はともかく、Route53で管理するドメインを使ってNotionにカスタムドメインを設定した備忘録として今回は記録しておきます。

必ず「サブドメイン」を設定しなくてはいけない

Notionのカスタムドメイン設定で注意すべき点は、wwwなどのサブドメインが必須だということです。Notionのヘルプページにも記載がありますが、通常は「www」を設定すれば十分です。しかし、このページの「jibun.media」のように、wwwなしの「ルート」ドメインでもアクセスを可能にするには、追加の設定が必要になります。

ヘルプに記載されている方法でも良いとは思いますが、より簡単な方法として今回はCloudflareを経由するやり方を選びました。

NotionとRoute53の間にCloudflareを挟み、Cloudflareでルートドメインのアクセスを設定すれば完了です。Cloudflareは高速化CDNサービスとしても有名で、個人利用なら無料プランで十分機能します。導入しておいて損はないでしょう。

プロバイダー→Cloudflare→Notion